chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

高1編

第49首 そのうちもっとマシなものを返すから

学校の教室。駒野は部活や公式戦で取って来たデータを見て、千早の一字決まりが20枚くらいあることに気付いたと言う。 「しら しの ゆら ゆう かく かさ ちは もろ もも ひさ きり うか うら は頭の一字で取ってんじゃないかなあ 自分でもわかるだろ?」 千…

第48首 師を持たない人間はだれの師にもなれん

テレビの解説が続く。 「周防名人は 基本的な一字決まり”む・す・め・ふ・さ・ほ・せ”のほかに―― 一字目で判別できる札が 21枚あると言っているんです たとえば ”かくとだに”の”か”と ”かささぎの”の”か”でも あとに続く音のちがいで 別の音に聞こえる――… か…

第47首 強さの気配

若宮が悪い流れを断ち切り、六連取。皆は取りの鋭さに驚いている。刃物みたいだとか、居合みたいだとか、そんな物騒なものではないと千早は否定する。 刃物を向けるような気持ちで 向かっていったりしない 小学生の時に原田先生が言っていた。 百人 友達がで…

第46首 全部の縁に指がいくように

名人戦・クイーン戦のテレビ中継。細くて軽い身体だった若宮の武器である速さが鈍っている。一回戦は五枚差で若宮勝利。山本は落ち着いて若宮を見ていた。 ここに座るまで 若宮詩暢が怖かった 去年の強さの記憶が残って なのにどうよ! 今年のこの丸まりよう…

第45首 みんながここにいたらもっといいなあ

部室での練習に気合が入る千早と太一。少しの差で千早が札を取る。 太一が鋭くなってきた 楽じゃない…… 挑戦者決定戦の時、翠北会所属の人が山本の勝利を我がことのように大喜びしていたのに対し、白波会所属の千早や太一は坪口の敗戦が自分のことではなくて…

第44首 かるたをしてるおまえを知らない男とつきあうなんて

千早は通学途中に他校の男子生徒に交際を申し込まれる。断るべきだと言う大江だが、千早は未練がある。 「つきあってとか言われたの 初めてだもん これを逃したら もう一生言われないかもしれないもん」 初告白と聞いて「無駄な美人」だと呆れる西田。ずっと…

第43首 応援じゃなくて見てないと

千早と山本の試合を観戦している太一は、信じられないといった表情。 怖え かるたって…… あんなに勢いに乗ってた千早が萎縮してる 硬くなってミスが出る 気持ちの強さがこんなに大事なんて 気持ち 気持ちの強さ―― もめることばかりが目立つ山本だが、西田は…

第42首 また挑戦者になれるんだ

山本は千早が牙を剥いたのに気付いた。空札なのに飛び出して来る。 ガンガンに狙ってきてる なに? これまで丁寧だったのに まるで 圧勝すると決めたような―― 圧勝? 大江は選手が誰一人として「歌」を聞いていないのを悲しく思っていた。でも、10人もいない…

第41首 期待に応えられないことに疲れていく

千早が中学二年の時、山本は初のクイーン位。かるたの内容は覚えていないが、テレビで涙を流しているのを見た記憶がある。原田先生も「強いぞ」と言っていた。 山本は西田と同じ翠北会所属。太一が西田にどんなタイプかと問う。 「ユーミンのかるたは 根気強…

第40首 私が挑戦者になる

注目選手の立川が破れ、心無い人達が噂する。 「若宮詩暢の再来かと言われてたけど あれほどの才能じゃないねえ」 千早は昔、新に言ってもらったことを思い出していた。 梨理華ちゃんだって きっと最初はだれかに言ってもらったんだ ”才能がある” 宝物にして…

第39首 天才に潰されないために

千早の対戦相手は、小6の立川梨理華。 軽い 身体全体で飛び出しても軽い 速い お手つきを怖がってない 耳もいい――…… 取られ続けている千早を見て、太一も焦る。 千早より速いのか!? まさか―― 千早…… 競技線から下がってる―― 苦戦していた千早だが、上手く…

第38首 頭と身体両方いるんだよ

東日本予選まであと三日。千早がイメージするのは、吉野会大会で見た新。 水みたい 流れてるみたい あの印象を 身体に降ろすには 駒野が千早の陣から取ったが、千早が妙に静かだ。 いつもの綾瀬なら…… 取られたら上とか横に首が振れるのに 目から札が離れな…

第37首 逃げないやつになりたい

新と坪口の対戦は、坪口の辛勝。引き上げる新の前に、太一が現れた。 「……遅ぇよ 広史さんはうちのエースなんだ ブランクが一年半もあるやつに負けねーよ」 太一は目を合わせないが、新はその目に涙が浮かんでいるのに気付く。 千早は床に這いつくばってノー…

第36首 一人だったらどうしようと思うんだ

新と再会した太一。同じく久しぶりの再会となった師匠同士の賑やかさに呑まれ、新との会話は彼の師の説明を聞いた程度。新が太一に、二つ折りにしたメモを渡す。 「おれ ちょっと勘違いしてたわ 今日 太一はA級で出ると思ってたんや」 その言葉が太一に影を…

第35首 勝つしかないならそーするよ

書店でアルバイト中の新は、抜群の記憶力を駆使して、客にまで頼られている。千早の姉、綾瀬千歳のグラビア水着写真集を見つけた。思わず、千早の水着姿を想像する新…… 携帯電話を手に入れ、かるた会に向かう途中、村尾に会った。西日本予選が近いのに、村尾…

第34首 またおまえとがんばってく

運命戦の基本は自軍死守だが、太一は敵陣を攻めて行った。その作戦と太一の視線に、西田は自陣「あ」の札がまだ残っているのかと半信半疑。空札が続いて消耗する中、太一は考える。 千早…… おまえだったらわかるのかな 「あ」になる前の音 「せ」になる前の…

第33首 運命なんかに任せねえ

千早が見る限り、大江と駒野の能力は同程度。なのに、枚数差がついている。駒野のお手付きが二回なのに対し、大江はゼロ。 お手つき…… 無条件で相手との差が2枚つく―― 私はずっと「2枚取れば取り返せる」と思ってたけど 金井桜さんとの試合で思った ミスをし…

第32首 盗めるものがあるなら盗んでいく

千早は瑞沢二組の対戦が見える位置を、ヒョロと陣取る。ヒョロは太一と当たり、三枚差で負けていた。 「甘糟先輩たちはさっさと帰っちゃったけど おれは 勝ってったやつらから 盗めるものがあるなら盗んでいく!!」 太一は気負っている。 来月には名人戦の…

第31首 私にないものがある

対戦相手の金井に軽い嫌味を言われ、空札も続くわで、焦りのあまりお手付きを連発する千早。敵陣に手を伸ばし、自陣を取られてしまうミスも出る。 「つまらないわね 綾瀬さん 札とだけ戦ってるみたい」 気付けば、嫌な札ばかり送られている。配置を確認して…

第30首 クイーンになるためのかるた

かるたを速く取るのを止めろ、と言う原田先生。 「速くなくてもいいんだよ 千早ちゃんの得意札は何枚ある? 5枚? 10枚? ものすごく速く取れる札があっても 残り全部取られたら かるたは負ける 速さへの執着を捨てなさい」 原田が千早に掛ける言葉を、周囲…

第29首 速く取るのをやめなさい

部員は東京近郊の大会に出て、個々のレベルアップを計画。話している最中、太一に彼女から電話が掛かって来て、「わかった、別れよう」と交際があっさり終了。 頭がいっぱいなんだ 新…… 新は西日本予選に出るんだろうか 間に合わせたい 10月までにA級になっ…

第28首 泣いていいほど懸けてない

B級決勝戦に挑んでいる太一は、この日六試合目。前の試合の暗記が抜けきれず、ミスも出る。並んでいる札全てにそれぞれの作戦を組み立てているが、反応が遅れる。 速く 速くと思うのに 腕につながらない もっと動けよ! 頭は動いてんだよ!! もっと…… 太一…

第27首 夢が本物の夢に

若宮から二枚連取したとはいえ、相手残り7枚に23枚と大差を付けられている千早。だが、観衆から見ても戦意ダダ漏れの千早に、若宮も本気を出して来た。 千早 ついてない 流れが来たと思ったのに 苦手な大山札が続くなんて でも 場の札はもう30枚を切った 千…

第26首 この一枚がいつかのクイーンに

千早は攻めがるた。若宮は守りがるた。自陣の札が多くなっている千早に、現在の状況は不利。太一が見守る中、千早は動けなくなってしまう。 どうした!? なんで攻めない!? 若宮は千早に冷たい視線を送った。 ああ またや 最初はみんな威勢ようぶつかって…

第25首 戦意喪失なんてないよな

太一は空き時間に千早の試合を覗きに行き、若宮の速さに驚かされる。千早は「おお」と聞いて敵陣を攻めつつ、自陣に戻っても完璧に札を取れる体勢だった。しかし、若宮は「おおえ」と決まり字まで動かなかったのに、敵陣から取った。格が違う、そろそろ戦意…

第24首 次は試合で

千早は棄権。太一の声掛けで、残された四人で円陣を組む。 「わかってるな この場にいちばんいたかったのは千早だ おれたちが簡単に負けたら 千早は絶対死ぬほど泣く 勝つしかない 瑞沢勝つぞ」 宿舎で眠りから覚める千早。布団を抜けて部屋を出ると、廊下に…

第23首 棄権します

千早の体調は悪化するばかりで、まともにかるたを取れない状態になっていた。ついに倒れ、太一が宣言。 「綾瀬 棄権します」 太一が千早を抱えて部屋を出ようとした時、新が声を掛けて来た。太一は新に、千早を預ける。 「新 頼む 4人でも勝ってくるから」 …

第22首 みんなに取り残されたくない

新の祖父は病に倒れながらも、ベッドの上でかるたの配置を考えていた。新はリハビリを手伝いながら、東京にいた時の話を何度も繰り返す。 「使ってえん教室で 千早と太一と練習したりして 千早はすごい”感じ”がよくて 僕もっと千早にいろいろ教えたかったな…

第21首 アクシデントが起こりませんように

かるたの聖地、近江神宮に到着。まずは、必勝祈願の参拝。 「ダメですよ 真ん中歩いちゃ 正中といって参道の中央は 神様の専用通路です」 大江に続き、宮内先生も拝礼について指導。 「型とか形式とか面倒だと思うかもしれませんが 神様が心が広いとは限りま…

第20首 野守は見ずや君が袖振る

全国大会の引率は、鳥人間コンテスト見学ついでの柴田先生になった。顧問の宮内先生は、かるたに興味が無いのだ。 「神社である大会なんて お祭りみたいなものじゃないですか?」 駒野は成績が下がったことを宮内に注意される。千早は駒野に部を辞めないよう…