chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第39首 天才に潰されないために

千早の対戦相手は、小6の立川梨理華。

軽い 身体全体で飛び出しても軽い 速い お手つきを怖がってない 耳もいい――……

取られ続けている千早を見て、太一も焦る。

千早より速いのか!? まさか―― 千早…… 競技線から下がってる――

苦戦していた千早だが、上手く取れた。

あっ… 合った! いま読手さんと呼吸が合ったー!! 「速く」じゃなくて 「ちょうどよく」取る できる人には簡単なことかもしれないけど 私には

立川が呟いた。小さな声だが、千早には明瞭に聞こえた。

「取ってるけど 遅いじゃん」

しかし、速いと言われて嬉しい彼女の気持ちが、自分と似ているので良く分かる。冷静にじっくり戦っていく。以前対戦して千早に速さのことを指摘して来た金井や、原田の言葉の意味をやっと理解する。途中、窓の外から原田先生の指令。

速く取っていいよ! GO!

それを機にスピードを上げる。まだ小学生の立川は半泣きになりながら、一生懸命取っている。

なんだっていい かるただってなんだって なにかを大好きになってほしい 自分を大好きになってほしい――…

千早は一回戦に勝利。原田が言う。

「ぼくは… 千早ちゃんに たくさんの武器をあげたいんだ ”感じ”だけじゃなくて 流れの読みも呼吸も正確さも かるたで一番大事なのは才能だ でも それにもレベルの差がある 一つだけじゃダメだ 武器がいるんだ クイーンや なによりいまの名人のような 天才に潰されないために」

その頃、公園のベンチで鯛焼きを食べる男が一人。

「やっと2回戦」

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東日本大会一回戦。読まれたのは「いまはただ」「はなさそう」「しらつゆに」「つくばねの」「きみがため・は」「ありあけの」「むらさめの」。外での観戦に途中から、須藤と対戦中の筈の肉まんくんが混じっている(泣)。