chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

ひともをし

第223首 あの子の魂は攻めがるた

「このたびは」を詠んだ菅原道真、「せをはやみ」の崇徳院は、平将門と並んで日本三大怨霊と呼ばれるが。 べつに怨霊とか思ってへん ずっと遊んできたおっちゃんたちや 敵陣で並んでもかまへん でも 千早 あんたはわざとやったな? 若宮からの厳しい視線で、…

第177首 言うてないなんも

若宮は伊勢の自宅兼明星会練習場を訪ねる。初めて来たのは六歳の時で、走って通った。ところが伊勢は不在で、クイーン戦で大盤係を務めた結川桃との練習を会の女性に勧められる。 クイーンのお手並み 話のタネに拝見しまひょか 遠慮しようとする結川と、正座…

第170首 さよならが近いだけや

各階級決勝。A級は若宮と新の対戦。B級は富士崎の両国と藤岡東の松林滉、ヒョロと駒野の二試合。C級で大江、D級では花野が決勝戦に進出している。 宮内先生は花野の執念に驚いている。花野も心中で燃えている。 勝ちたい 勝ってC級に上がって 先輩の威厳を保…

第152首 運命につかまってんのかな

駒野は対戦相手を観察。かるた歴は同じくらいと踏んでいるが、自分はまだB級、相手は1年生でA級。残り札を考え、相手が攻めにくいよう札を移動させ、囲い手で上手く取れた。 そういう札こそ 僕は大事に すごい才能は持ってないから 前にそう言った太一は、こ…

第134首 気負ったらダメだと思うのに

太一は新と対戦することになった。 目が合わせられない 気負ったらダメだと思うのに 新はこっちを見てるよ 普通にしてるよ くそっ、と情けない自分に太一は苛々。村尾が新に座る位置を間違えていると指摘。無言のまま場所を交換し、二人同時に「ふー」と息を…

第123首 かるたは4通りしかない

太一は、周防に駅までの七分間で話を聞いた。 かるたは4通りしかないだろう? 自分が取る 相手が取る 自分がミスをする 相手がミスをする 攻めがるたの原田は「自分が取る」で、千早も新も、たいていの選手がそうである。周防は太一がお手つき――ミスをしなか…

第89首 A級だよう

A級決勝。新は懐かしさをもって、若宮の独特な札の配置や暗記方法を観察していた。 「新 けっきょく いちばんかるたが強いのは かるたに個人で向かい合ってきた者や はっきりさせようや うちかあんたか どっちにしても仲間はいらん」 若宮の挑発に、新は「そ…

第85首 右手で取れるのが1試合なら

高校選手権個人戦。千早の目の前で、若宮がにこやかに新に話している。 「新 命拾いしたわぁ 新とまた一回戦で当たらんでほんまによかった ここ何年かの成長分の実力差ぁを 見せつけられるとこやったわ」 ぷっと吹き出す新。そのまま立ち去る若宮。 新だけや…

第30首 クイーンになるためのかるた

かるたを速く取るのを止めろ、と言う原田先生。 「速くなくてもいいんだよ 千早ちゃんの得意札は何枚ある? 5枚? 10枚? ものすごく速く取れる札があっても 残り全部取られたら かるたは負ける 速さへの執着を捨てなさい」 原田が千早に掛ける言葉を、周囲…

第23首 棄権します

千早の体調は悪化するばかりで、まともにかるたを取れない状態になっていた。ついに倒れ、太一が宣言。 「綾瀬 棄権します」 太一が千早を抱えて部屋を出ようとした時、新が声を掛けて来た。太一は新に、千早を預ける。 「新 頼む 4人でも勝ってくるから」 …

第13首 おまえが笑ってりゃかるたは楽しい

五人揃い、正式に部活動として認められたかるた部。千早部長案は顧問の宮内先生に却下され、太一が部長に決定。機器・道具管理に西田、書記・対戦記録管理は駒野、会計に大江、千早はキャプテンという布陣。 千早は張り切って、駒野と大江を相手に練習すると…

第8首 一緒に強くなろう

千早はA級昇格に向けての大会で、勝ち進んでいる。その強さにも白目剥いて即寝するのにも、驚く太一。即寝千早に自分の上着を掛けると、千早も気付いて「太一やさしーなぁ」、原田先生も冷やかし気味に「やさしーなぁ」。千早は伏せたまま言う。 「太一 私が…