chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

たまのおよ

第244首 やっと迎えに来たよ

周防と若宮は快調。千早は四連取されている。新が以前、「試合をするときはいつも あの部屋(ボロアパート)に戻るんや」と話していたのを思い返す。 芹沢読手の喉元からの音を、周防が捕まえに来る。読まれたのは「ふくからに」。千早は取った札を拾いなが…

第233首 俺はなんのためにここにいる

近江神宮の最寄り駅まで戻って来た太一。女子トイレに枕と傘の忘れ物があったと、駅員が話しているのを耳にする。 名人戦は周防の四連取。須藤が積極的に札を拾いに行く。 体が思うように動かなくても 目が悪くても ここにいてほしい いろんなかるたがあるは…

第222首 あの子いじわるね

千早が試合序盤から定位置を動かし、若宮は千早陣左側に目を落とす。 札(みんな)がざわめいとる 居心地が悪そうにしとる なんのつもりや 千早 若宮の焦点はいつも競技線中心なので、千早としては自陣左下段に行くよう意図したもの。しかし、若宮は次に読ま…

第188首 絶対量を確保した者に運は引き寄せられる

太一が担任に進路指導で言われたこと。 勉強時間の確保はできているか? 平日6時間 休日13時間 絶対量を確保するんだ 真島 絶対量を確保した者に 運は引き寄せられる 千早は集中し過ぎて、視野が狭くなっている。千早が自陣を囲い、理音がその上から押した。…

第167首 人のかるたを受け入れろ

新の敵を討つ、と若宮は対戦相手の千早を見据える。が、疑問が生じる。 ? なんでうちがそんなこと思うんや 新の勝ちも負けも うちには関係あらへんのに ただ 確かめてはみたい あんたが新より強いなんてことがあるのか―― 千早の体調は万全。札を眺めると、…

第159首 最低で戻れない

新は北央主将のヒョロを相手に、21枚差で勝利。運営側の先生も唸る。 本物だ 宮内先生は鉢巻を手に応援。皆の手に行き渡っている筈なのに、予備だろうか。花野に訊かれ慌てた隙に、鉢巻に「ちはや」という文字が覗かせた。では、千早が着けている鉢巻は…… 西…

第149首 母親をごまかせると思ってるのかしら

千早母が太一母の存在に気付く。大江母が太一母に、スマホに取り溜めた画像を見せる。袴姿で生き生きとする太一の数々の画像を見て、太一母は寂しそう。 「瑞沢かるた部は袴がユニフォームなんですね そんなことも知りませんでした…… 本当に… 太一はなぜ か…

第148首 かるた強豪校にする

他の試合はどこも競い合っている。駒野は分析。 綾瀬が強くて一人で先に勝つなんて昔からのことだ その強さを孤立させないようにしてたんだ 真島は 自分自身の強さと声かけで… 西田も、駒野と同じように考える。 真島がいないんなら だれがやる? おれだろ …

第147首 勝者の責任

創部したばかりらしきチームが敗退して泣いている。北央の太田が馬鹿にするのを、千早憤慨。思い出すのは、太一と畳を運び入れた日、創部の苦労。他チームの会話が聞こえて来る。瑞沢は創部一年目で全国に出て 二年目で全国優勝で、でも創部時点で経験者が何…

第123首 かるたは4通りしかない

太一は、周防に駅までの七分間で話を聞いた。 かるたは4通りしかないだろう? 自分が取る 相手が取る 自分がミスをする 相手がミスをする 攻めがるたの原田は「自分が取る」で、千早も新も、たいていの選手がそうである。周防は太一がお手つき――ミスをしなか…

第118首 最後の最後は

痛む膝を抑え、立ち上がる原田先生。 膝をかばいもせず 策もなく取り合っとった 夢でも見てたか 飲まれた…… こんな17歳がいるのか 手を広げ、場の空気を呑み込む。再び集中しようと努めるが、次も新に自陣を抜かれる。 『偉大な先人の物真似をする若僧』 ………

第115首 証明する義務がある

新は自陣右を原田先生に狙わせて、他の三か所を拾う作戦。札を動かし、自陣右がだんだん薄くなって行く。皆が新の上手さに唸っている。 翠北会の北野先生が原田を嫌う理由は、31年前の出来事にある。牧野読手の読みで名人戦に向けて調子を崩したくないからと…

第111首 札が教えてくれる勝つイメージの描き方

新は村尾相手に11枚差。中座した間に何が読まれたのかは、減った四枚の札の他、空札が何枚読まれたか、決まり字がどう変化したのかも分からず、枚数差以上のハンデとなる。 観衆が諦める中、新は札を動かし、戦う姿勢を見せる。運良く自陣が出て取れた。次の…

第86首 当たるまで左手で

札を大量に移動するのはマナー違反だが、対戦相手の夕部が許してくれた。千早は綺麗に札を払う。 できた いつもどおり 左右真逆の「いつもどおり」だ 夕部も負けてはいない。夕部の策に感心しながら、千早は楽しんで札を取り続ける。新は小学校時代の千早を…

第60首 音になるまえの音

千早が「ひ」で取ったのは、この時点で二字決まりの札。甘糟はヤマがたまたま当たっただけと納得しようとするが、須藤は千早の聴力に内心驚いている。 イチかバチかで取ってるんじゃない 綾瀬千早は聞こえてる 「聞こえてる」んだ 自分の声のなにで判断され…

第54首 次の夢は日本一

六月、全国高等学校かるた選手権大会東京都予選。初めて袴を身に着けて感動している花野に、大江も嬉しい気持ち。筑波は練習でも勝てず試合に出れないのに、応援に訪れた弟達に「勝ちまくる」と大見得を切る。 会場で遭遇した北央のヒョロが、西田に言う。 …

第1首 かるたって楽しいね

冒頭は、高校三年生の綾瀬千早がクイーン戦に挑む数カット。以降、物語は回想に移る。 6年まえ まだ情熱を知らない私 小学六年生の千早には、美少女グランプリの最終15人に選ばれるくらい美人の姉がいる。クラスメイトの真島太一が「姉妹なのに千早はまだ男…