chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第86首 当たるまで左手で

札を大量に移動するのはマナー違反だが、対戦相手の夕部が許してくれた。千早は綺麗に札を払う。

できた いつもどおり 左右真逆の「いつもどおり」だ

夕部も負けてはいない。夕部の策に感心しながら、千早は楽しんで札を取り続ける。新は小学校時代の千早を思い出す。

そういえば 初めて千早から一枚取られた時も 左手やったなぁ 楽しそう 楽しそうやなぁ 千早とのかるたは――

千早は二枚差で勝利。新が声を掛ける。

「千早 すごいな 千早 左で勝つとか すごいな!」

千早の頭に、新に昔言われたことが蘇り、頬を染める。

綾瀬さんには かるたの才能あると思うわ

次は二回戦。千早は会場へ向かう新の背中を見る。

手が届く? 手が届かない? 知りたい

新は西田に勝利。新は高校選手権で優勝したら東京の大学に進学させて欲しい、と両親に話していた。早めに推薦入学の権利を得て、名人戦予選と名人戦に集中したいとも。

千早も三回戦に進出。いつもより神経をずっと使う。

でも やるんだ 新と当たるまで 左手で

千早の対戦相手は若宮と出た。千早は右手の包帯を解く。

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個人戦一回戦、明石女子の夕部相手に左手で苦戦しつつ、何とか勝利した千早。心の中で「負・け・ろ!」と連呼する新両親はどうかと思うが、綿谷家の財政は厳しいらしい。なのに、東京に進学するの? 千早が新との会話で赤面したのは、成長したことを褒められたからか、好きな人に褒められた故なのか、はたまた両方なのか。読まれたのは「むらさめの」「あらしふく」「たちわかれ」「あまのはら」、試合変わって「ながからん」「たまのおよ」。