chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

なつのよは

第229首 自分の人生が始まった気がするの

周防の払い手に勢いが出て来た。 読手さんがぼくを 天才にしてくれる 千早は若宮の得意とする敵陣左下段から「ほととぎす」を抜いた。札を拾う千早を、周防が見る。 きみもやっぱり "こっち側"か 新も千早を見て、初めてかるたを取った小学生の時を回想。 あ…

第222首 あの子いじわるね

千早が試合序盤から定位置を動かし、若宮は千早陣左側に目を落とす。 札(みんな)がざわめいとる 居心地が悪そうにしとる なんのつもりや 千早 若宮の焦点はいつも競技線中心なので、千早としては自陣左下段に行くよう意図したもの。しかし、若宮は次に読ま…

第206首 勝つ自信あります

新の勝利を喜ぶ南雲陣営、太一の健闘を涙しつつ称える彼の応援者達。しかし、顔を覆って泣いていた千早は、歯を食いしばっており―― 大江が、続いて新が、そして他の皆も窓の外に気付き、一斉に見る。周防が真っ直ぐ新に指をさし、立ち去って行った。戸惑う面…

第195首 それでこそ決定戦

千早が「あわじしま」を素早く札を取る様子に、周防が見入っている。千早母も千早が速く取る様子と聴力との関連に驚く。動き出しが早い千早につられ、結川も手を出すが「おくやまに」でおてつき。 腹立つわ 「おく」やないのがわかってたけど 念のため動いて…

第171首 応援できないのがこんなに辛いなんて

6枚差で新をリードしている若宮。 新とうちに差があるとすれば 流れを呼び込む力―― そのくらいしか思いつかん 流れ… みんな簡単に言うけど 一人で練習しとるうちにはようわからん 千早は新を見守ることしか出来ない。 新… かるたは野球やサッカーとちがう 応…

第158首 本物になりたい

試合が始まった。大江と花野は応援席。 試合数こなしてくると より感じる 富士崎の選手の身体の強さ 体幹の確かさ 強豪校を目指してる段階の私たちと すでに強豪である高校の 強い足腰 筑波の息がもう上がっているのが、花野は気になる。連戦で、僅差負けが…

第151首 勝つことでしか報われない

北央は選手層が厚いが、部員集めが楽なわけではない。一年生は全員、ヒョロが集めて来た。ヒョロは後輩の面倒見が良い。須藤のような実力あるリーダーは抜けたが、今の方がチームとしての完成度が高いと、持田先生は見ている。千早もそんなヒョロを観察して…

第150首 才能のそばは苦しいよ

太一にヒョロからメールが届いた。 瑞沢二試合目三勝二敗でギリギリ。ヤベーぞ。来いよ。 木梨 行かねーよ、と呟き、周防との練習に戻る。太一は東大かるた会に通うようになっていた。周防との練習の何が楽しいのか、他の者には分からない。ただ、太一が話し…

第138首 ずっとずっと小さいころから

太一が畳から身体を起こし、千早に真剣な表情を向けた。 好きなんだ 千早が その言葉で、ぶわっ……と千早の身体が揺らぐような感覚。千早は驚いたように太一を見ている。その表情に、太一は千早の答えを覚悟。僅かに顔が曇る。嘘だよ、と取り消すことも可能だ…

第123首 かるたは4通りしかない

太一は、周防に駅までの七分間で話を聞いた。 かるたは4通りしかないだろう? 自分が取る 相手が取る 自分がミスをする 相手がミスをする 攻めがるたの原田は「自分が取る」で、千早も新も、たいていの選手がそうである。周防は太一がお手つき――ミスをしなか…

第103首 出し切るんだ自分のかるたを

吉野会大会A級決勝、綾瀬千早対真島太一。同級生、しかも同会同士の対決が、A級で行われるのは珍しい。福井から来た新は帰らなくてはならない時刻だが、千早の顔を見て気が変わる。 「見てく 見んとダメな気がする」 村尾も残ることになった。太一に負けたか…

第94首 自信をつけると化けそう

富士崎高校での合宿二日目。千早はヒョロに言われたことが気に掛かっていた。 真島は 綾瀬がそばにいないほうが 強いと思う 試合は四試合。桜沢先生が作った対戦表は、千早と理音が三戦。がっくりする理音に、満面の笑みの千早。 「山ちゃん 桜沢先生ってす…

第13首 おまえが笑ってりゃかるたは楽しい

五人揃い、正式に部活動として認められたかるた部。千早部長案は顧問の宮内先生に却下され、太一が部長に決定。機器・道具管理に西田、書記・対戦記録管理は駒野、会計に大江、千早はキャプテンという布陣。 千早は張り切って、駒野と大江を相手に練習すると…