chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

ひとはいさ

第241首 君は名人になれない

周防陣から難しい「む」を抜いた新。一旦眼鏡を外すと、畳に並ぶ札がぼやけて見える。 わからんが おそらくもっとだ もっと視界が不確かだ どれだけ心許ないやろう 周防の状態をそう推察する。新が小学生の時に太一と眼鏡無しで対戦した経験から、周防が得意…

第221首 かるたにおいては一要素でしかない

第二試合の大盤係は田丸の予定だが、もうすぐ始まるというのに着替えていない。花野が再び務めることに。着付けしてくれる大江はどういうわけか、出入口に散乱する大量の靴を整理中。田丸が桜沢先生に声を掛けられる。 「いい経験させてもらってるわね いい…

第212首 あっちをかき回してきて

千早のSNSが話題になっている。千歳も勧められて、姉妹ツーショットを投稿してみた。いつも反響数は千くらいなのに、二万を超えた。妹はスター性があると、周囲のスタッフから好反応だが……。 若宮の最新動画は、新が撮影したもの。若宮の表情に見入る千早。…

第199首 瞳に映りたい

太一対新は、新が序盤で五枚差と優勢。新は太一に鋭い視線を送る。 いま 目の前におるのは 勝つか負けるかようわからんライバル ぶっ潰す 栗山先生の見立てでは、新は自分の取りに集中している。 かるたってやつは 取るのは簡単なんや 難しいのは いかに取ら…

第165首 同じ決意を返すから

太一の目に涙が滲んでいる。千早や部員達は皆、涙が止まらない。 太一がいる 近江神宮に太一がいる 表彰式が始まるため、整列しなくてはならない。躊躇する部員達に、太一が促す。 「行けよ みんな 見てるよ」 千早母が、太一が間に合って良かった、と話す。…

第162首 やり続ける以外に自分を変える道はない

千早は札の配置を見て考えていた。 まただ …… いつから? 並べる札に 「ちは」が来なくなった ない 厳しく畳に目を落とし、鋭く札を取る。仲間それぞれに声を掛け、試合展開も把握している様子。新は前日に千早と会った時の言葉と表情を思い出し、合点が行っ…

第151首 勝つことでしか報われない

北央は選手層が厚いが、部員集めが楽なわけではない。一年生は全員、ヒョロが集めて来た。ヒョロは後輩の面倒見が良い。須藤のような実力あるリーダーは抜けたが、今の方がチームとしての完成度が高いと、持田先生は見ている。千早もそんなヒョロを観察して…

第147首 勝者の責任

創部したばかりらしきチームが敗退して泣いている。北央の太田が馬鹿にするのを、千早憤慨。思い出すのは、太一と畳を運び入れた日、創部の苦労。他チームの会話が聞こえて来る。瑞沢は創部一年目で全国に出て 二年目で全国優勝で、でも創部時点で経験者が何…

第139首 なんでもいい学びなさい

千早の頭の中では、太一の言葉の断片がぐるぐる回り続けている。 ”好きなんだ” ”お前はおれが 石でできてるとでも思ってんのか” 進路相談中も上の空。高校教員を目指すのが部活動顧問になりたいからという安易な動機に、担任が指導。 真島家に実力テストの成…

第57首 仲間を信じて一人になれ

千早は読手と合わないのか、予選ほど圧倒的ではない。西田は10枚差で勝っている。太一は仲間に気を配り、自らの作戦を練りながらも、ヒョロから言われた「万年B級」や、千早や周防、若宮、新といった「才能」ある面々が頭にちらついてしまう。 更に、太一の…

第9首 かるたはもうやれない

とある日曜日。千早は太一と二人で、新が住む福井へ向かう。新に何があったのかと心配してばかりの千早に、太一は「好きなやつとかいんのかよ?」と訊く。千早は大真面目に「原田先生」。 「毎年バレンタインにチョコあげるんだけど 奥さんいるからって振ら…

第1首 かるたって楽しいね

冒頭は、高校三年生の綾瀬千早がクイーン戦に挑む数カット。以降、物語は回想に移る。 6年まえ まだ情熱を知らない私 小学六年生の千早には、美少女グランプリの最終15人に選ばれるくらい美人の姉がいる。クラスメイトの真島太一が「姉妹なのに千早はまだ男…