chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

きりぎりす

第244首 やっと迎えに来たよ

周防と若宮は快調。千早は四連取されている。新が以前、「試合をするときはいつも あの部屋(ボロアパート)に戻るんや」と話していたのを思い返す。 芹沢読手の喉元からの音を、周防が捕まえに来る。読まれたのは「ふくからに」。千早は取った札を拾いなが…

第223首 あの子の魂は攻めがるた

「このたびは」を詠んだ菅原道真、「せをはやみ」の崇徳院は、平将門と並んで日本三大怨霊と呼ばれるが。 べつに怨霊とか思ってへん ずっと遊んできたおっちゃんたちや 敵陣で並んでもかまへん でも 千早 あんたはわざとやったな? 若宮からの厳しい視線で、…

第219首 おれの行くところじゃない

長崎から来た周防兼子と正と合流し、乗り継ぎホームへ向かおうとする太一が、千歳と遭遇。千早の着物が入ったキャリーバッグを太一に押し付け、千歳は立ち去ろうとするが。 名人戦の大盤係は、周防側が須藤、新の方は松林舜。新がリードしている。栗山先生の…

第199首 瞳に映りたい

太一対新は、新が序盤で五枚差と優勢。新は太一に鋭い視線を送る。 いま 目の前におるのは 勝つか負けるかようわからんライバル ぶっ潰す 栗山先生の見立てでは、新は自分の取りに集中している。 かるたってやつは 取るのは簡単なんや 難しいのは いかに取ら…

第186首 それがおまえの弱点だ

千早は理音に、一字決まりとなった「しら」を送られ、上段中央に一枚だけぽつんと置く。奇策に驚く周囲。 原田先生は痛む膝を抑えながら飛ばした札を探すが、見つからない。対戦相手の美馬が拾ってあげようとしないので、坪口が拾いに行き、美馬を睨む。美馬…

第178首 最高峰という名の荒野

九月。千早は電車内でも勉強。大江が貸してくれた「英語でよむ万葉集」を開くと、彼女が勧める34ページ目に「たご」の原歌と英訳があった。 田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 不尽の高嶺―― white, pure white―― 見入っていると突然、「へえおもしろいね…

第169首 きっと下の子たちに残るのは

千早が若宮に敗戦したのを、新は確認してふと目を閉じる。その後6枚差で勝つが、村尾にはやっとの勝利に見えた。 A級準決勝は、新と西田、若宮と理音という組み合わせ。西田は団体戦後、千早に新との試合の感想を訊いていた。 試合 よく覚えてない もったい…

第150首 才能のそばは苦しいよ

太一にヒョロからメールが届いた。 瑞沢二試合目三勝二敗でギリギリ。ヤベーぞ。来いよ。 木梨 行かねーよ、と呟き、周防との練習に戻る。太一は東大かるた会に通うようになっていた。周防との練習の何が楽しいのか、他の者には分からない。ただ、太一が話し…

第143首 周回遅れのチーム作り

千早と太一がかるた部を辞めたという情報に、新はショックを受ける。理音と対戦中も、頭がいっぱい。 辞めたって… 本当やろか せめて それだけでも確認…… 本当やったら とんでもなく悩んでるってことや 千早と太一が…… 二試合目、新は日向と対戦。日向が札に…

第113首 いざ三本勝負

東代表の猪熊は、富士崎高校で桜沢先生と練習。”感じ”は既に最盛期のものではない。帰宅途中の新幹線内で搾乳しないと胸は張るし、まだ乳児の子が高熱を出したとの連絡も来ている。 西の代表 逢坂さんは18歳 現クイーンは17歳 34歳の私が勝つにはどうしたら…

第66首 これが私のチームだよ

ロビーに居た千早の耳に、新の声が届いた……気がしたが姿は見えない。新のことを気にしている千早を、太一が不機嫌に注意する。強豪チームが多く、新のことなど考えている余裕はないのに。 新は陰で村尾と会っていた。外に出ると、同じ中学だった翔二率いる福…

第49首 そのうちもっとマシなものを返すから

学校の教室。駒野は部活や公式戦で取って来たデータを見て、千早の一字決まりが20枚くらいあることに気付いたと言う。 「しら しの ゆら ゆう かく かさ ちは もろ もも ひさ きり うか うら は頭の一字で取ってんじゃないかなあ 自分でもわかるだろ?」 千…

第37首 逃げないやつになりたい

新と坪口の対戦は、坪口の辛勝。引き上げる新の前に、太一が現れた。 「……遅ぇよ 広史さんはうちのエースなんだ ブランクが一年半もあるやつに負けねーよ」 太一は目を合わせないが、新はその目に涙が浮かんでいるのに気付く。 千早は床に這いつくばってノー…