chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第113首 いざ三本勝負

東代表の猪熊は、富士崎高校で桜沢先生と練習。”感じ”は既に最盛期のものではない。帰宅途中の新幹線内で搾乳しないと胸は張るし、まだ乳児の子が高熱を出したとの連絡も来ている。

西の代表 逢坂さんは18歳 現クイーンは17歳 34歳の私が勝つにはどうしたら? ねえそれ 子供より大事なこと?

太一は部室で新の配列を研究。

友札はたいてい分けて置いてる M音の「め」「む」も左右に分けて…… 渡り手……

千早は和菓子を手にし、筑波や花野に「A級じゃないならあげない」と目つきまで周防の真似。皆と共にドン引きしていた太一も、何故か「かるたしよっさ……」と新の真似。

というわけで、千早と太一による、なりきり周防久志と、なりきり綿谷新の対戦。千早はまるで周防のように押さえて行く。太一は取られてばかり。

いいよな そんなことができるやつは 心折られないようにするんで精一杯だよ

いや、新なら「精一杯やー」と福井弁になるのだろうが、新なら言わなそう、と太一は考え直す。新はこう言っていた。

同じくらいの”感じ”を手に入れるのは難しくても 早く取る方法はいくらでもある

「ももしきや」の札を取った太一に、西田が感心する。「もも」と「もろ」を両方払う気で行けば、一字目で勝負出来る。渡り手は、”感じ”のいい人と同じ条件で取れる方法。太一は素振りで確かめる。

前半から猛スピードでこれを…… 「手元で音をしっかり聴く」って基本とはまた別の 難しい 種類のちがう武器……

原田先生は仮想新の太一、仮想周防の千早に礼を言いつつ、立ち上がって周囲の空気を集めて呑み込む仕草。

そして迎えた名人位クイーン位挑戦者決定戦。観戦者席で、自分が出場していないことを後悔し、身悶えする千早。袴姿の新が通りすがりに、千早の頭にトンと触れて行く。気付いて見る太一と、新を見上げる千早。

夢や いつか名人になる

子供の頃にそう言った新。

いざ 三本勝負

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原田先生の「名人誕生のための計画」始動。なりきり周防久志と、なりきり綿谷新。千早にも笑ったが、太一も意外とノリが良いなw 登場する札は「きりぎりす」「みせばやな」「あらしふく」「しらつゆに」「つきみれば」「ももしきや」。

第21巻終了。巻末は、千早母と大江母のちはやふる杯レポ、体育祭リレー条件交渉に燃えるかなちゃんの四コマ漫画

花が描かれることの多い表紙だが、今回は鰤。師匠の師の文字が入るから、とは作者談。帯広告は「信念が、こじあけた道。」とある。袖で紹介されている「わたのはら・や」は作中に登場しない。表紙絵の原田先生、裏表紙絵と袖の一首に纏わる新、ということで前哨戦か。また、この巻から登場人物紹介ページの新と太一が縦並びから横並びとなり、太一が右側(二番手とも言える位置)に変更になった。