chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

めぐりあいて

第240首 名人とかるたで話したい

瑞沢応援団がいる選手控室に、太一も合流。芹沢読手の序歌から、第五試合が始まる。若宮が四連取。札の神様に語り掛けるように、千早に札を送る。 行っといで みんな 迎えに行くさかい 呼んでね うちを 札の神様が千早を見上げている。若宮の視線も千早の方…

第232首 聴こうとしなければ聴こえない

第四試合。若宮母は心配する。前年に負けた時は札を数えることも出来なかったのが、先の試合でちゃんと数えていたので、成長したと思っていたのに。そう聞いたこころの母は不思議そう。 「それちゃんと言うたったですか? 言うてやらんとわからへんですよ 子…

第225首 人は人のためにしか本気で祈れない

千早は以前、深作先生に何でもいいから学びなさいと諭された。 学問を 他者を 理解しようとする営みだけが 見えない繋がりを浮かび上がらせてくれるのだから 若宮も小さい頃から百人一首を学び、札と親しんで来た。そこに入り込んで来たのが千早。千早が大山…

第221首 かるたにおいては一要素でしかない

第二試合の大盤係は田丸の予定だが、もうすぐ始まるというのに着替えていない。花野が再び務めることに。着付けしてくれる大江はどういうわけか、出入口に散乱する大量の靴を整理中。田丸が桜沢先生に声を掛けられる。 「いい経験させてもらってるわね いい…

第220首 挑戦者の覚悟が足りない

第一試合が終わっても、千早は最後の札について考えていた。 もっとはっきり もっと明確に主張するべきだった 挑戦者の覚悟が足りない 若宮は何食わぬ顔で札を箱に収めて立ち去るが、自分の取りで正しかったのかと疑問に思っていた。 なんで審判に判断を委ね…

第218首 あるだけで手を絡めに来る

大江が言う「強い敵は強い味方」について、近所にあった呉服店との関係を例えに説明。 「そこがお店をたたんでしまったら うちの店の売り上げが激減して 一店だけが――… 一人だけがどんなにがんばってても 強くても 場が盛り上がってなければ そのジャンルは…

第217首 強い敵は強い味方

近江神宮で試合前の参拝が始まる。千早がふと新に目を向けると、新と新祖父の顔が重なって見えた。試合会場に入室する際、無数のフラッシュが炊かれ、千早は緊張のあまり真っ白。 京都駅に到着した大江は、千早父を発見。更には西田と駒野、瑞沢の後輩達、宮…

第177首 言うてないなんも

若宮は伊勢の自宅兼明星会練習場を訪ねる。初めて来たのは六歳の時で、走って通った。ところが伊勢は不在で、クイーン戦で大盤係を務めた結川桃との練習を会の女性に勧められる。 クイーンのお手並み 話のタネに拝見しまひょか 遠慮しようとする結川と、正座…

第172首 自分一人では越えられん壁

新は若宮に「うか」札を送る。「うら」札と渡り手で取る作戦だ。若宮は警戒するが、新が狙い通りに「うら」を取った。 「うか」「うら」を持たされたら 決まり字前に飛び出さなあかん そうなったら詩暢ちゃんはどっちの札に行く? なんとなく相模(うらみわ…

第169首 きっと下の子たちに残るのは

千早が若宮に敗戦したのを、新は確認してふと目を閉じる。その後6枚差で勝つが、村尾にはやっとの勝利に見えた。 A級準決勝は、新と西田、若宮と理音という組み合わせ。西田は団体戦後、千早に新との試合の感想を訊いていた。 試合 よく覚えてない もったい…

第151首 勝つことでしか報われない

北央は選手層が厚いが、部員集めが楽なわけではない。一年生は全員、ヒョロが集めて来た。ヒョロは後輩の面倒見が良い。須藤のような実力あるリーダーは抜けたが、今の方がチームとしての完成度が高いと、持田先生は見ている。千早もそんなヒョロを観察して…

第124首 名人戦なのに勝つ気がない

名人位・クイーン位決定戦。観戦席に新の姿が見えない。緊張気味に電話をする千早。電話の相手を察して、目を背ける太一。新は風邪で寝込んでいた。新と話すと「好きや」の言葉を思い出し、顔が赤くなる千早。 好きだって言われた日から 指先とお腹がいつも…

第115首 証明する義務がある

新は自陣右を原田先生に狙わせて、他の三か所を拾う作戦。札を動かし、自陣右がだんだん薄くなって行く。皆が新の上手さに唸っている。 翠北会の北野先生が原田を嫌う理由は、31年前の出来事にある。牧野読手の読みで名人戦に向けて調子を崩したくないからと…

第109首 読まれない札は永遠に読まれない

新は周防に言われたことの意味が分からずムカムカ。闘志を燃やしていた。 きみはいつか名人になる 次じゃない きみを見ててもテンション上がらない 周防は若宮と一緒に近江神宮へ。きちんと参拝する若宮に、周防は言う。 「きみの強さを支えているのは そう…

第103首 出し切るんだ自分のかるたを

吉野会大会A級決勝、綾瀬千早対真島太一。同級生、しかも同会同士の対決が、A級で行われるのは珍しい。福井から来た新は帰らなくてはならない時刻だが、千早の顔を見て気が変わる。 「見てく 見んとダメな気がする」 村尾も残ることになった。太一に負けたか…

第71首 いざ尋常に勝負

千早は逢坂に嫌な札を次々送られ、狙い札も上手く取れない。須藤が逢坂を観察。 見た目よりずっと気の強いかるたを取る子だな 「やす」も「しの」も綾瀬が敵陣で攻めたい札 それが自陣にあることで守らされる気持ちになる 攻め込まれる気持ちになる 宮内先生…

第61首 運命戦は運命じゃない

四組が運命戦。北央はきっちり「札分け」し、確実に二勝稼げるように企てて来た。 この形になったら 敵陣を抜かなきゃ勝てない―― 準備不足だ こんな状況になることを想定してなかった 団体戦の経験不足だ 経験を蓄積した伝統校 北央との差がここで出るなんて…

第42首 また挑戦者になれるんだ

山本は千早が牙を剥いたのに気付いた。空札なのに飛び出して来る。 ガンガンに狙ってきてる なに? これまで丁寧だったのに まるで 圧勝すると決めたような―― 圧勝? 大江は選手が誰一人として「歌」を聞いていないのを悲しく思っていた。でも、10人もいない…

第37首 逃げないやつになりたい

新と坪口の対戦は、坪口の辛勝。引き上げる新の前に、太一が現れた。 「……遅ぇよ 広史さんはうちのエースなんだ ブランクが一年半もあるやつに負けねーよ」 太一は目を合わせないが、新はその目に涙が浮かんでいるのに気付く。 千早は床に這いつくばってノー…

第36首 一人だったらどうしようと思うんだ

新と再会した太一。同じく久しぶりの再会となった師匠同士の賑やかさに呑まれ、新との会話は彼の師の説明を聞いた程度。新が太一に、二つ折りにしたメモを渡す。 「おれ ちょっと勘違いしてたわ 今日 太一はA級で出ると思ってたんや」 その言葉が太一に影を…

第33首 運命なんかに任せねえ

千早が見る限り、大江と駒野の能力は同程度。なのに、枚数差がついている。駒野のお手付きが二回なのに対し、大江はゼロ。 お手つき…… 無条件で相手との差が2枚つく―― 私はずっと「2枚取れば取り返せる」と思ってたけど 金井桜さんとの試合で思った ミスをし…