chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第109首 読まれない札は永遠に読まれない

新は周防に言われたことの意味が分からずムカムカ。闘志を燃やしていた。

きみはいつか名人になる 次じゃない きみを見ててもテンション上がらない

周防は若宮と一緒に近江神宮へ。きちんと参拝する若宮に、周防は言う。

「きみの強さを支えているのは そういうところかもしれないね」

太一は小石川に苦戦。原田先生が言っていた。

言うまでもないが 私にとっては 攻めがるたが最強だ!!

「は、はいっ」と姿勢を正す太一に、原田先生はこうも言ったのだ。

だけど―― 村尾くんとの試合のときの 疲れてたからこそ出た 守りのうまさ きみには合っていた

太一はついに逆転。「ちは」を送るが、直後に読まれて取られる。最終的に運命戦で、太一は敗退。

数えてた 数えてた 全部数えてた 100枚目 最後まで出なかった 空札もない 敵陣の「め」なんか抜けやしねえよ バカやろう

空を見上げて、目を閉じる。

『ちは』 敵陣の 取れなきゃいけなかった あれだけは どこにあっても 目をつむってても バカやろう……

太一が脳裏で見るのは千早の姿。


原田先生は準決勝で、小石川と対戦。太一は以前、原田に運命戦の話を聞いていた。

集中してずっとずっと練習してると なんと ”読まれない札”がなんとなくわかるようになってくるんだ 一部のわかる人はこれをババという わかってくるから中盤以降は準備する ”読まれない札”は相手に送っておく 運命戦に備えて

目の前の原田は今、狂気の表情で運命戦を迎えている。

まつげくん ”読まれない札”は 永遠に読まれない

言葉通り、原田は自陣の札を抑えて勝利した。

運命戦は 運命じゃない

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東と西でそれぞれ名人戦予選。紅葉描写も二種。ムカつく周防を想う新は、名人の座を強く欲してる、という意味か。太一は太一で、千早を想いつつ「バカやろう」。原田先生と共に描かれている「運命戦は運命じゃない」は、第11巻第61首の都予選決勝で出た太一の言葉だね。

太一の試合の読み札は「ゆらのとを」「はなさそう」「ちはやぶる」「めぐりあいて」。原田先生の試合で読まれたのは「あまつかぜ」「ありあけの」で、最後の「た」は詳細不明。先生曰くの永遠に読まれない札は「こぬひとを」。どれもこれも何だか太一っぽい内容?