chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

ちぎりきな

第241首 君は名人になれない

周防陣から難しい「む」を抜いた新。一旦眼鏡を外すと、畳に並ぶ札がぼやけて見える。 わからんが おそらくもっとだ もっと視界が不確かだ どれだけ心許ないやろう 周防の状態をそう推察する。新が小学生の時に太一と眼鏡無しで対戦した経験から、周防が得意…

第235首 大事な人の希望でいたい

周防の陣の札が減ったことで、新の動線が変わり、新の荒々しい連取が続く。新からの送り札は「ちは」。大盤係を務める舜の認識では、新が「ちは」を送る局面はそうそう無い。ただ、それでは名人相手には勝てないのだ。正月の練習で、舜は読まれる札を事前に…

第230首 じいちゃんのかるたを壊してしまったら

千早が二枚差で勝利し、歓喜に沸く応援団。瑞沢の仲間達が涙まで流して喜ぶ様子に、驚く千早両親。クイーンに勝つことは、千早だけの夢ではないのだった。 若宮は厳しい表情で引き揚げ、控室に入るなり倒れ込む。千早が崇徳院を従えて札を引き上げる心象風景…

第202首 3試合目は譲らん

四枚差で敗退となった結川が泣いているが、審判の今田は驚異の勘を持っている。 「せ」を送られたときに 大きく勝負は傾いた おそらくあれは「最後まで読まれない札」 名人位予選は、新があと一枚の1-3。太一が徹底して守りがるただったため、「ちは」はずっ…

第195首 それでこそ決定戦

千早が「あわじしま」を素早く札を取る様子に、周防が見入っている。千早母も千早が速く取る様子と聴力との関連に驚く。動き出しが早い千早につられ、結川も手を出すが「おくやまに」でおてつき。 腹立つわ 「おく」やないのがわかってたけど 念のため動いて…

第142首 月と太陽

千早が図書室で勉強していると、太一が入って来るのが見えた。気付かれないよう逃げる。 ダメだ 私まで休部してるなんて太一が知ったら負担になる ダメだ ダメだ かるた部は総当たり戦で練習中。西田は田丸が苦手で二戦二敗。二人の勝率は同じなので、直接対…

第118首 最後の最後は

痛む膝を抑え、立ち上がる原田先生。 膝をかばいもせず 策もなく取り合っとった 夢でも見てたか 飲まれた…… こんな17歳がいるのか 手を広げ、場の空気を呑み込む。再び集中しようと努めるが、次も新に自陣を抜かれる。 『偉大な先人の物真似をする若僧』 ………

第101首 これだからかるたはおもしろい

千早は三枚あった差が一枚に。西田が千早に、猪熊が元クイーンだと教えた時、千早の肩に触れたが力んでいなかった。千早にとってのクイーンは若宮だけ。 若宮の強さへの信頼が あいつをリラックスさせてる――… でも、若宮は無敵ではない。先日、新に負けた。…

第40首 私が挑戦者になる

注目選手の立川が破れ、心無い人達が噂する。 「若宮詩暢の再来かと言われてたけど あれほどの才能じゃないねえ」 千早は昔、新に言ってもらったことを思い出していた。 梨理華ちゃんだって きっと最初はだれかに言ってもらったんだ ”才能がある” 宝物にして…

第31首 私にないものがある

対戦相手の金井に軽い嫌味を言われ、空札も続くわで、焦りのあまりお手付きを連発する千早。敵陣に手を伸ばし、自陣を取られてしまうミスも出る。 「つまらないわね 綾瀬さん 札とだけ戦ってるみたい」 気付けば、嫌な札ばかり送られている。配置を確認して…

第13首 おまえが笑ってりゃかるたは楽しい

五人揃い、正式に部活動として認められたかるた部。千早部長案は顧問の宮内先生に却下され、太一が部長に決定。機器・道具管理に西田、書記・対戦記録管理は駒野、会計に大江、千早はキャプテンという布陣。 千早は張り切って、駒野と大江を相手に練習すると…

第8首 一緒に強くなろう

千早はA級昇格に向けての大会で、勝ち進んでいる。その強さにも白目剥いて即寝するのにも、驚く太一。即寝千早に自分の上着を掛けると、千早も気付いて「太一やさしーなぁ」、原田先生も冷やかし気味に「やさしーなぁ」。千早は伏せたまま言う。 「太一 私が…

第1首 かるたって楽しいね

冒頭は、高校三年生の綾瀬千早がクイーン戦に挑む数カット。以降、物語は回想に移る。 6年まえ まだ情熱を知らない私 小学六年生の千早には、美少女グランプリの最終15人に選ばれるくらい美人の姉がいる。クラスメイトの真島太一が「姉妹なのに千早はまだ男…