chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第5首 勝つんだ3人で

三人での下校中。

新も太一もいなくなるの? 一人になるの?

千早は「三月の大会には出ない!」と逃げ出す。

出ない かるたの大会なんか もうすぐ一人になるんなら 一人になるんなら かるたなんか楽しくない

男二人は「おれのせいで」「ぼくのせいで」と、原因は自分にあると取っ組み合いの喧嘩。

千早は原田先生の仕事場「原田内科・小児科」に行き、かるたを返却するが諭される。勉強とかるたの両立は大変だったであろう太一。新はかるたを教えてくれた祖父の病気がどれほど心配か。

千早が帰宅すると、太一と新から「チームちはやふる」とペンで大描きしたTシャツが届けられていた。

かるた大会の日、男二人はそのTシャツを着込み、会場で千早を待つ。大将は新、副将に千早、三将は太一。ただ、新は熱が38度と体調不良。おまけに、相手副将は全国大会で新に次ぐ準優勝だったと言う。その丸い男は、千早が来ないので肉まんを買いに席を立とうとする。そこに千早が到着。

「肉まんは あたしに負けてからにして」

遅いと文句を言う太一に、千早は言い返す。

「あたしだって怒ってんだからね 二人してあたしだけ置いてけぼりにして でも…… こんなさびしいのは あたしだけじゃないよねえ?」

試合は千早が一枚も取れないまま進んで行く。千早はいつも残り40枚くらいになってやっと、配置が頭に入って来るのだ。千早の「友達」にはランクがある。友達から親友、大親友。一画に残った札はもう、「大親友」ばかり。丸い男は千早が札を見る表情の変化に、不安を覚える。

そして、千早が絶妙の速さで「しらつゆに」を取った。「しのぶ」も残っていたのに、「し」を聞いて反応したのだった。原田先生も目を見張る。両脇に構える新と太一の手が、千早の髪をわしゃっと撫でる。

勝つんだ 3人で

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千早が落ち込む原因を押し付け合うのではなく、取り合う男二人。そして、大会に出ないのに何故か会場に来ているヒョロだが、千早の代わりに出るとアピールするも無視されるw 対戦相手の丸い男は、後に登場する西田=肉まんくん。

試合中に読まれているのは「たちわかれ」「なにわがた」「ゆうされば」「しらつゆに」。千早曰くの大親友ゾーンに並んでいる札は「やまがわに」「いまこんと」「あわれとも」「うらみわび」「みせばやな」「おおけなく」「おくやまに」など。

第1巻に収録されているのはここまで。帯広告は「その札は、きみがくれた情熱。」で、表紙袖で取り上げられている歌は作品主題の「ちはやぶる」。巻末四コマ漫画のネタは、小学生版三人と千歳のプロフィール、お年玉。