chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第6首 続けてたらまた会える

千早の右には太一、左には新がいる。一人ではないことが心強い千早。「ちはやぶる」の札が読まれ、三人とも取った。チーム名から相手に警戒されていてもおかしくなかったが、相手は一人も守れなかった。三人はそれぞれ調子を上げて行く。

相手副将の西田は、千早に押されていた。

この集中 もう こっちなんか見もしない

気付けば、新は対戦相手にほぼパーフェクト。残り一枚、勝利寸前となっている。

去年 全国大会で闘った綿谷新は この子よりもっともっと強かった おれは おれはそのチャンピオンを苦しめたんだ!!

西田が地力を取り戻し、チームちはやふるは一勝二敗で敗戦。


帰り道、咳が酷くてへばり込む新に、太一は自分の帽子を被せてあげる。千早にトロフィーをあげることが出来ず残念だと零す新に、太一がいきなり土下座。

「ご ごめん!! 千早は相手がうんと格上なのわかってたのに おれが絶対勝たなきゃいけなかったのに か…… 勝てなくてごめん」

それを見て、千早は号泣。

「も…… もっと…… もっと3人で かるたがしたかったよぉ~~ 終わりたくなかったよぉ~~~ ごめんねぇぇ~~~」

千早の様子に、涙を滲ませる太一。新の目にも涙が浮かぶ。

「なんで泣くんや すごい楽しかったが……」

そして卒業式。新が一人アパートに帰り引っ越しの荷造りをしているところに、千早と太一が乱入。太一を読手として、千早は新にかるたを挑む。

「ぼくは5歳相手でも 手かげんせん男や」

その言葉通り、容赦無く札を取って行く新。

「言ったが 勝つのは ぼくや」

千早は全く歯が立たない。

そうだ 初めてかるたしたのも この部屋だった あたしが知ったのはかるたじゃない 情熱だ 新の

千早が「ちはやぶる」の札を先に取る。が、新はなかなか札を放さない。

「……か… かるたを…… 一緒にしてくれてありがとな 千早も太一も でも たぶんもう会えん……」

大泣きし始めた新に、千早が涙を滲ませながら笑い掛けた。

「なんで? あたしたちにはかるたがあるから また会えるんじゃないの?」

涙を拭き、千早を見る新。太一の目にも涙が浮かんでいる。千早は二人の手を取り、言った。

「続けてたらまた会える 絶対会えるよ」

千早が回想する。

自分も 太一も新も 変わっていくなんて思いもしない 咲くまえの桜

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memo

小学生かるた大会参加中。試合中にそれぞれが取ったらしき札は、千早が「わがいおは」、太一が「おくやまに」「やすらわで」、新が「わたのはら・や」。新宅で読まれたのは「いにしえの」「わすらるる」「かぜをいたみ」、そして「ちはやぶる」。千早陣に並んでいたのは「やまがわに」「ちはやぶる」「なにしおわば」「いまこんと」「うらみわび」「あさじうの」など。

小学生編が終了の締めでの千早の語り。これまで「新と太一」だったのが、回想では太一の名前が先に来るのがポイントだと思う。