chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第67首 これ以上がっかりしとうない

瑞沢の対戦相手は、東大合格者数ナンバーワンの山口美丘高校。高校生クイズ選手権の優勝メンバーが三人も並んでいる。彼等はシャッフルした札をそのまま中央に固めて並べた。自陣に定位置がないらしい。千早はあからさまに動揺。


大会実行委員会は新のことで協議。変人で知られる現名人を倒せそうな有望株ということで、むしろ新に厳しい処分を出したくない運営側。新自身は処分を甘んじて受け入れる構え。結論は出ない。

たぶんおれは うらやましかったんや チームを持ってる太一と千早が ごめんな ごめんな

相手チームにとって、かるたはゲーム感覚で集中力と暗記力が磨けるのが都合良い。クイズの早押しと共通点から、決まり字を推測し、「決断」しているだけだ。

ボタンを押さないと解答権は手にはいらないんだ 閃きを信じる 攻めるよ

千早は自陣大山札をどうにか無事取った。敵陣を何枚も払いながらも取った。これは千早のかるたではない。

外は雨。雷が鳴って窓を見れば、不気味に張り付く濡れ鼠の女生徒。

詩暢ちゃん 去年と同じくらいの体型になったね 私は成長した?

ずぶ濡れの若宮が玄関から入って来た。新は若宮に個人戦に出られなくなったと報告。若宮は運営陣に言い出す。

「綿谷新が出んのやったら 私も明日 棄権しますけど」

クイーンの若宮が出ないのは皆困る。若宮は新の頭を抑えつけ、共に頭を下げる。

「なんやようわからんけど カッコつけんでちゃんと頭下げえな 個人戦出してくださいって 私からもお願いします 先生」

楽しみにしていた鳥人間コンテストは悪天中止となってしまった。

「これ以上がっかりしとうない あんたは私と戦いたくないんか」

若宮が新の頭から手を放すが、新も若宮も頭を下げたまま。


千早は我に返る。

詩暢ちゃんに 新に どんな私を見せるの 高1の私じゃなく 小6の私じゃなく

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不正行為で個人戦に参加出来なくなるかもという、新の大ピンチ。一緒に頭を下げる漢前の詩暢ちゃん。千早は山口美丘の撹乱作戦に大混乱。読まれた札は「わびぬれば」「あらざらん」「たれをかも」「このたびは」「ふくからに」「きみがため・は」「なにわがた」。