chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第130首 運命戦を見据えての

周防の凄まじい追い上げで五分となる。原田は厳しい局面だからこそ、基本に忠実に。作戦も頭の中で組み立てて。出札を念じて。

気づいてないのか 周防くん クイーン戦のほうの残り枚数を 気にしなくなったこと やっかいだったミスを誘う動きより 取りを優先していること そして 押さえ手ではなく 払い手で取るように――…

周防に疲れが見え始めた。名人戦で初の四試合目だからだ。原田は日頃から連戦で鍛えてある。原田が札を送る。

運命戦を見据えての ”読まれない札”の可能性

しかし、集中したいのに膝が痛む。北野先生が原田に座布団を投げて来た。


クイーン戦は若宮が残り二枚でリード。猪熊も食い下がっている。

札が… 猪熊さんのことも好きで そわそわしとる 気まぐれやからな 味方してくれるとは限らん 運命戦までいったらあかん せやのに楽しいな 2試合目とは大ちがいや 軽い 肩も

千早が締めてくれた襷に、祖母がくれた着物。祖母が畳に引いた線。そのラインの通り、素晴らしい取りで若宮のクイーン三連覇が決まった。


周防は敵陣を抜こうとするが、守りが堅い。苦手な札ばかり送ってあった。名人戦は運命戦となってしまう。まだ読まれていない札は、「しの」「こい」「なにし」「なにわえ」「なにわが」の五枚。場に残ったのは、周防側が「なにわえ」、原田側に「なにし」。

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名人戦四試合目、クイーン戦三試合目。クイーン戦は決着し、名人戦は運命戦にもつれ込む。読まれた札は「もろともに」「しらつゆに」「こころあてに」「あさぼらけ・あ」「みせばやな」「おおことの」「ちぎりおきし」。