chiha memo

漫画「ちはやふる」の伏線や感想などの超個人的備忘録

第82首 たぶんもう二度とない

太一が「するぞ、3勝」と声を上げた。駒野も驚く。

真島…… 真島が言った…… この窮地で 3勝って…… 基本的に不言実行 慎重でプライドが高くて 負けたときのことをいつも考えるのに あっちの主将に挑んでいったのだってそうだ 真島が変わろうとしてる

太一は一息入れるため立ち上がり、札を見直す。頭に何度目かの原田先生が浮かぶ。

出てこなくても おれの先生は 原田先生だけ

敵陣の札一枚を睨み、出ろ出ろ、と強く念じる。狙い通りに取って、長考に入る。良い流れなのに送り札を迷っている場合ではない、と筑波は考えたが、次の札で相手のお手付きを呼んだ。太一は長考のふりをして、その後のイメージを叩き込んでいた。

千早が勝利。礼の形を取るが、挨拶の声が出ない。即寝していた。太一と西田はそれを見届け、前を見る。

『クイーンになるより みんなで日本一になるほうが 絶対難しい』 千早の言うとおりだ

太一は一字決まりを取られた。千早はまだ倒れ込んだまま。

名人にもクイーンにも 何度だって挑戦できるけど おれたちが団体戦で戦えるのは 高校3年間しかない

二組は運命戦となった。札合わせも出来ている。

来年 優勝争いがまたできるとは限らない たぶんもう 二度とない

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プライドの高い太一が「3勝するぞ」と難しいことを口にしたことに驚く机くん。何でも分析する机くんは当然、太一の性格も把握済み。読まれたのは「わたのはら・こ」「あらしふく」「よのなかよ」「あまのはら」。